新型コロナウイルス感染症がまた増えてきてますね
そうですね~
周りにも感染した方が増えてきて心配です
以前までは対応していなかった医療機関も診察するケースも増えてきてるみたいですね
処方箋が出た場合はどうやって対応すればいいのですか?
新型コロナウイルスの治療のための処方せんは公費で対応でるんです!
※R5.5.8以降は5類感染症になるため、28公費の扱いも変わります。
新型コロナウイルスの治療のための薬の処方せん
新型コロナウイルス治療の処方せんは公費対象になります。
なので、左上の公費番号が「28」からはじまる番号が入っています。
しかし、このことしか覚えていないと落とし穴にはまります。
28からはじまる公費は2種類ある!?
例えば「28130193」は東京都千代田区の医療機関向けの公費番号です。
対象はPCRや抗原検査などの検査によるもので医療機関が保険請求をするときに使う番号です。
同じく東京都の薬局向けの公費番号は「28136802」です。
同じ東京都で「28」からはじまる公費でも医療機関向けと薬局向けと2種類あるのです。
検査、診断にかかる公費番号と治療、投薬にかかる公費番号ですね?
東京都の番号は特殊ですが、他の道府県は「28○○060△」となり、○○には都道府県ごとの番号(東京は13、神奈川は14などと決まってます)が入り、△にはまた別の番号が入ります。
つまり5番目の数字から「060」になってることが確認できれば大丈夫です。
対象は新型コロナウイルス陽性と診断された患者の、その治療に係る費用の自己負担分になります。
つまり、窓口負担がなくなるので、患者とお金のやりとりをしなくていいわけです。
新型コロナウイルス感染症と診断されたその日から使うことができます。
ちなみに受給者番号はどちらも「9999996」の7桁です。
はじめて処方する場合、医療機関も間違っている場合があるので、よく確認しましょう
処方される薬
新型コロナウイルスの治療薬
現在(R4.7時点)、日本では新型コロナウイルスの治療薬として処方できる薬は「ラゲブリオカプセル」と「パキロビッドパック」の2種類のみです。
※R4.11に「ゾコーバ錠」が発売されて、3種類になりました。
発売になった順や、相互作用などの使い勝手からラゲブリオカプセルの方が実際に使用されているのは多い印象です。
どちらも、誰にでも使える薬ではなく、リスクが高い患者のみの使用となっています。
※ゾコーバ錠は軽症者でも使える薬になっています。
ラゲブリオカプセルやパキロビッドパックが処方されている場合は、チェックリストが必要になるので、そちらも併せて確認するようにしましょう。
※ラゲブリオカプセルは一般流通に伴い必要なくなりました。
流通が管理されている品目になるので、登録して、リストに載らないと注文することができません。
登録はこちらから↓↓
ログインページ-ラゲブリオ®登録センター (force.com)
ログインページ・パキロビッド🄬パック登録センター
問い合わせ先:パキロビッド🄬パック専用ダイヤル:0120-661-060
ゾコーバ登録センター (medithtec.com)
問い合わせ先:0120-795-032
※R4.9.16からラゲブリオカプセルについては一般流通になります。
※R5.3.22からパキロビッドパックについても一般流通になります。
新型コロナウイルスの薬の比較記事はコチラ↓
対処療法薬
熱冷まし、咳止め、抗炎症薬などが処方されます。
薬の内容だけみれば通常の風邪のときと同じような処方が多いと思います。
期間は自宅待機の期間を考慮して、10日間を目安に長めに処方を出すことがあります。
処方せんの受け渡し~お薬を渡すまで
0410通知以降、FAXでの調剤の機会も増えてきたと思います。
この場合もそれに準じたやり方が好ましいと思います。
対応の一例として紹介します
- 医療機関から薬局に電話で連絡後、FAXなどで処方内容を送ってもらう
処方せんを確認時に、公費番号やレセ摘が入っているか確認する。
- 薬局が患者と連絡をとり、どのように薬を渡すか相談する(医療機関から指示がある場合はそれに従う)
車で渡す・・・医療従事者がうつらないよう、接触者を必要最小限にする。
療養先まで届ける・・・指導はTELなどで済ませて、直接接触しないことも可能。
郵送で対応する・・・時間がかかるため、急ぐ場合は不向きか…
×薬局の中での対応・・・他の患者にうつる可能性があるので、なるべく避ける
- 処方せんの原本(必要に応じてチェックリスト)を医療機関から郵送で送ってもらう
近隣の医療機関であれば医療機関から直接もらうでもOK
感染予防を考慮して、患者から受け取るものは、極力ない方がいいですね
保険請求について
28公費が入ってる場合、療養先に応じて、「CoV自宅」または、「Cov宿泊」を入れる必要があります。
薬を届けて、電話などで指導した場合、「在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料2」…緊コBが算定できます。ちなみに、対面で指導した場合は「在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料1」…緊コAが算定できます。
この場合、保険請求時にレセ摘にそれぞれ「緊コA」または、「緊コB」を入れる必要があります。